2017/05/17 13:20
こんにちは、いつもmaison blancheをご利用いただきありがとうございます。
本日は人気のスタッキングできるマグカップ「イエム」シリーズができるまでをご紹介いたします!※生産工程の都合上、他のアイテムの画像が混ざる場合があります。
人気の「ラ・レーヌ」をはじめ、オリジナルの器はすべて、日本最大の陶磁器生産拠点である岐阜県美濃で作られています。
工場内はいたるところに生産中の陶器が並べられています。
それぞれ工程を経て、乾燥中であったり、
絵付け作業待ちであったり・・・。
生産計画に沿って、きっちりと並べられています。
まずは、器のできるまでを工場の本社でお伺いしました。
【ロクロ成形の型】
【鋳込成形の型】
器の生成方法は「ロクロ成形」・「鋳込成形」・「圧力鋳込成形」の3種類。
一度に生産できる数は「ロクロ成形」が一番多く、
一日に3000個ほど生産ができますが、
昨今は「鋳込成形」でしか作れないデザインのものの
ニーズが大きいようです。
「鋳込成形」は型に土を流し込みつくる製法。
手間もかかり、一日の生産数もだいぶ限られます。
デビイの商品も、多くはこの「鋳込成形」で作られた物になります。
【整然と並べられた、乾燥中の器たち】
【素焼き後の器】
その後、乾燥、素焼きの工程を経て
絵付け作業に入ります。
新作の「イエム」の柄シリーズは
銅版紙という転写ができる紙を一枚いちまい貼りつけ、
柄を乗せています。
転写面であるマグ自体が垂直ではなく、
やや斜めになっているので
貼りつけは慎重を要します。
丁寧に、素早く作業をします。
紙を巻きつけ、水を含ませたハケで丁寧に転写。
転写した器を乾燥させ、その後、色付けをします。
【空気を吹き付け、小さなほこりを取ります】
【釉薬を付けているところ】
ベルトコンベアに乗せられながら、底面の「ハマ」と呼ばれる部分を削ります。
この部分にまで釉薬が付いているとこの後の「釜入れ(焼く)」作業の際に、器と天板との接着面がくっついてしまうのです。
削られる前と後の「ハマ」はこんなにも違います!
「釜入れ」の工程に入ります。1210℃〜1230℃で約24時間焼きます。
その後「窯出し」という器を取り出す作業を行い、再度「ハマ」を削り、検品し、出荷に至ります。
「イエム」のhanaが出来上がりました。
あえて筆ハケが残るように着色していただいたり、転写紙にも濃淡をつくったりと、手作りのあたたかさにこだわりました。
私たちのこだわりに応えてくださる工場さんの支えで、「イエム」は生まれました。
皆さまもぜひ、そのあたたかさに触れてみてくださいね。
●Hjem(イエム)はな/とり